韓国を代表する特産品・高麗人参。その高麗人参を蒸して乾かしたものを「紅参(홍삼、ホンサム)」といいますが、特に「6年根」がサポニンを多く含んでいることから最上とされており、高級な高麗人参の商品に使われています。

そんな紅参ではあるのですが、「韓国人の約4割弱が紅参のサポニンを分解できない」という驚くべきデータが存在するといい、より吸収力を高めるための「発酵紅参(발효홍삼)」が注目されています。

今年3月には発酵紅参の「超越紅参(초월홍삼、チョウォルホンサム)」が日本に輸入され、ついに販売が開始されました。

この「超越紅参(초월홍삼、チョウォルホンサム)」にはいろいろと種類があるのですが、そのひとつがスティックタイプのエキスになっており、高麗人参の栄養剤としてそのまま飲めるのですが、これには独特の苦みがあり苦手な人もいるようです。

エキスを日常的に取り入れる手段として「料理に使ってみよう」ということで、「超越紅参(초월홍삼)」の広報を兼ねた冊子が発行されました。

その冊子には「超越紅参」を使用した27品のアイデアレシピが記載されており、サムギョプサルや参鶏湯などの代表的な韓国料理はもちろんのこと、イタリア料理のペンネ(パスタ)、ティラミスやブラウニーなどのデザート、和菓子などが含まれています。

目黒区緑が丘の趙善玉料理研究院でそのレシピをもとにしたいくつかの料理を味わってきたので、ここでご紹介したいと思います。

まずはサムギョプサルですが、紅参エキスに塩コショウなどを入れて下漬けしたものがこれだそうで、肉のしまりがよくなってより美味しくなるようです。焼いたあとの油にも紅参エキスが含まれているので、そのまま捨てるだけではもったいないとのことでした。

こちらはアワビ茶漬けなのですが、紅参エキスや醤油やみりんなどの調味料とともに寒天で固めたジュレが入っており、ごはんの上にアワビをのせてアワビ茶漬けとしていただくというもの。アワビにコチュジャンをのせればより韓国風な味わいになるというものでしょうか。

このブログとしては韓国産アワビを何度か紹介しており、そちらとともに合わせて召し上がっていただくとよいでしょう。参考:韓国産アワビのほとんどは莞島(ワンド)産

こちらのアイスクリームは紅参エキスのほか、ゴマ油が入っている、というもの。アイスクリームにごま油をかけると風味が豊かになり、アイスクリームの味が際立ちます。アイスに紅参だけをそのままかけるよりは食べやすくなるでしょう。

このように料理に使うことで独特の苦みが薄まって気軽に食べられるようになるというわけです。もちろん高麗人参の味を十分に実感したい方はそのまま飲んだほうが良いと思いますが、このように料理に使うことによって気軽に紅参を摂取できるとともに、一味違ったものになるのです。

日本では韓国ほどには高麗人参や紅参エキスが摂取されているわけではありませんが、韓国人や在日コリアンの方は「これは母の日のプレゼントにも使える」と話していました。

実際にエキスを飲んでみると、ほのかにカーッと食道が熱くなる感覚があり、この超越紅参(チョウォルホンサム)はよくできた商品だと感じました。販売価格は10包×3箱で12,000円(税込)とのことです。

すでにYESMARTや韓国広場などの韓国系スーパーや韓国商品館といったインターネットショップでも並んでいるそうですが、今後また追って入荷されるとのことでした。今後店頭で見て買ってもよいでしょうし、お急ぎの方はインターネットでセール価格で購入できます。

発酵紅参は趙善玉料理研究院や善玉ショップでも購入できます